食品安全情報blog過去記事

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新規食品添加物としてのプルランPI-20の使用に関するAFCパネルの意見

Opinion adopted by the AFC Panel on 13 July 2004
29 September 2004
http://www.efsa.eu.int/science/afc/afc_opinions/629_en.html
食品添加物・香料・加工助剤及び食品と接触する物質に関する科学委員会(AFCパネル)は、カプセルやコート錠剤、または息をさわやかにする食べられるフィルムの添加物としてのプルランPI-20の評価を行った。
プルランは酵母の産生する多糖類で、日本では20年以上食品成分として使われている。米国では「一般的に安全と見なされる」Generally Regarded As Safe (GRAS)と分類され、申請されたものよりより広い範囲で使われ摂取量も多い。
今回の申請はサプリメントのカプセル容器や錠剤の皮膜及び息をさわやかにする食べられるフィルムの基材への利用である。プルランの毒性学的データは少ないが毒性は低いと考えられ、ヒトでの試験では毎日10gを摂取した場合に腹部膨満感を訴えたのみである。今回の申請の使用で最悪の場合(錠剤12錠とブレスフィルム一箱)でもこの量の23%である。委員会はPI-20の産生にはAureobasidium pullulansの毒素非産生系統を使うことを明記することを注意する。
今回の申請については問題はないと考えるが、さらに大量使用の場合や他の目的での使用にはさらなるデータが必要である。



AFSSA フランス
Avis du 13 septembre 2004