食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

インフルエンザワクチンのチメロサール(Thimerosal)関連

(2004.11.24)
http://www.kfda.go.kr/cgi-bin/t4.cgi/intro/hot_issue.taf?f=user_detail&num=99
一部新聞で、インフルエンザワクチンに含まれるチメロサールが危険だと報道されたため、国民の皆様の理解のため関連資料を掲載する。
チメロサール(エチル水銀誘導体)は1930年代からワクチンの保存剤として60年以上特別な副作用なしに使われてきた。米国での安全性評価で、生後6か月以内の一部の乳児でEPAが推奨するメチル水銀の摂取量ガイドラインを超過する可能性があるとして予防的措置としてできる限りワクチン中チメロサール量を減量するようワクチン製造業者に勧告した。同時にチメロサールに関しての研究が始まった。
研究結果
2003年8月WHOの国際ワクチン安全性諮問委員会(GACVS, The Global Advisory Committe on Vaccine Safety)はチメロサール含有ワクチンによる有害影響の証拠はないと結論した。
米国では2004年5月IOM(The Institute of Medicine) が、最近の研究資料を検討した結果、チメロサール含有ワクチンと自閉症には関連がないという結論を発表した。
ヨーロッパでは2004年3月CPMP, The Committee for Proprietary Medicinal Productsの発表した資料によるとチメロサール含有ワクチンと自閉症には関連がないと報告
結論としてチメロサール自閉症との関係はない
但し,環境に放出される水銀の量を減少させるためにワクチンへのチメロサール使用を慎むように勧告している
国内対策
ワクチンに含有されたチメロサール自閉症と連関はないが, 先進諸国の政策方向など国際的動向を考慮して当庁では国内使用ワクチンに対してチメロサールは減量する基本方針を設定して積極推進中である。