食品安全情報blog過去記事

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ハーブ治療薬は抗ガン剤への細胞の反応を変化させる

Herbal medicine may alter cell response to cancer therapeutic agents
27-Apr-2005
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2005-04/yu-hmm042705.php
Cancer Research and Treatmentに発表されたSara Rockwell教授らの研究では、乳ガン患者に広く使われているハーブであるブラックコホシュが、乳ガン治療のために使われる薬物に対する細胞の応答を変える。
最近の調査では、ガン治療中の患者の多くが医師に相談しないまま補完・代替医療を使用している。補完・代替医療品への支払額は年間270億ドルと推定され、これは医療サービスへの自己負担金と同じ程度である。更年期障害を訴える乳ガン患者には、ホルモン補充療法が使えないためにハーブが使われることが多い。
Rockwell教授はマウス乳ガン細胞系統を用いて市販のブラックコホシュが細胞の放射線や抗ガン剤応答について調べたところ、ブラックコホシュは2つの薬剤による細胞死を増強し、1剤の有効性は減少させ、放射線ともう1つの薬剤の効果には影響しなかった。Rockwell教授はブラックコホシュは無害と考えるべきではなく、患者は補完・代替医療の使用に関しては医師に相談すべきであるとしている。