食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

生のニンニクの焼けつく刺激は熱受容体の活性化による

Activation of thermoreceptors mediates raw garlic's burning pungency
23-May-2005
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2005-05/cp-aot051805.php
Current Biologyの5月24日号に報告された論文によれば、生のニンニクに含まれる成分がTRPV1及び TRPA1受容体を活性化する。これらは熱や化学物質で活性化されるTRPチャンネルファミリーに属する。TRPV1は痛みのある熱や唐辛子の刺激に反応することが知られ、TRPA1は有害な冷たさとシナモン・マスタード・ウインターグリーン油にある化合物に反応する。いずれも痛覚ニューロンに存在する。ニンニクに含まれるこの受容体を刺激する物質はアリシンであると考えられる。