食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

HEN-健康エビデンスネットワーク

HEN - Health Evidence Network
http://www.euro.who.int/hen
公衆衛生や保健分野の意志決定者に対して情報を提供するサービス。
Q&Aとエビデンスの情報源データベースからなる


例えばQ&Aには以下のような項目がある。

抗酸化物質は病気を予防するか?
Do antioxidants prevent disease?
http://www.euro.who.int/HEN/Syntheses/short/20040505_4
酸素はヒトの生命に必須であるが、同時に酸素フリーラジカルを生成する化学反応で細胞を傷害する。これらラジカルは加齢や疾患に関与する。天然には多数の抗酸化物質が存在し、酸素フリーラジカルから細胞を保護する働きを持つ。抗酸化物質として知られているのはビタミンCやE、ベータカロテン、セレン、ユビキノン(Q10)、フラボノイド等である。抗酸化剤の過剰摂取が体に良いのではないかという一般的信念があり、抗酸化製品が広く使われている。
1997年にこの分野の1300の研究を評価したが、抗酸化物質が疾患を予防するという効果はなかった。むしろある種のサプリメントは、特に高濃度では、悪影響があった。
一方野菜や果物などから摂る場合にはなんらかの疾患予防効果があるかもしれない。
1997年までに、抗酸化物質の過剰摂取が体に良いという仮説は科学的に証明されていない。