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ニュージーランドの食品安全に関する定量調査

NZFSA [A Quantitative Study]
http://www.nzfsa.govt.nz/science-technology/research-projects/umr-research/nzfsa-quantitativestudy-may05-2.pdf
193ページ
ニュージーランド居住者の食品安全関連問題についての定量調査の報告書。
この報告書は18才以上の750人のニュージーランド人に対する電話調査に基づく。最初の調査は2003年に行い、これは2005年調査の結果である。
・2003年と比較して若干変化があった項目は、食品のモニタリングや行政措置への信頼の上昇、食品表示を注意深く見る人の増加、食品安全問題に関する知識があるという人の増加、魚介類と加熱オーブン陳列食品の安全性への懸念の減少、バーベキュー・パブ・カフェへの懸念の減少、NZFSAに関する話題をメディアで見聞きした人の減少など。
ニュージーランドで食品安全問題に関心があると答えたのは57%で相変わらず男性より女性で高い
ニュージーランドにおける食品安全基準はより良くなっていると答えた人は56%。他の西洋諸国よりニュージーランドが良いと答えた人は41%。26%は他国と同じであると答えている。
・46%が食品安全に何らかの懸念があると答えた。
・賞味期限が過ぎていても臭いや味に問題がなければ食べる、といったことにほとんどの人は同意しなかった。
・心配な食品はチキン83%、魚介類78%、パイのような加熱オーブンで陳列されている食品76%。特定の食品への懸念は男性より女性で高い。
・心配が内職品としてはチーズ、新鮮野菜果物、缶詰など
・食品安全上心配な場所はブッフェやバイキング形式58%、ドライブスルー57%、アジアやエスニック料理店53%など
・最も心配な問題はサルモネラ80%、リステリア64%、農薬63%、肉の抗生物質62%
食品表示をよく見るのは54%、表示を理解できるのは52%
・過去2年間に食中毒の経験のある人は10人に2人以上であるが、報告した人は少ない
・慈善事業の際の食品には政府規制は必要ないという意見に反対の人が67%
・オーガニック食品への関心は2003年の結果と変わらず幾分はあるがほとんどの人は高価すぎると考えており、オーガニック食品を食べるとより健康になると考える人はほとんどいない。
2003年報告書と研究の概要については以下
http://www.nzfsa.govt.nz/science-technology/research-projects/umr-research/index.htm