Fish and shellfish surveys published
Thursday, 27 October 2005
http://www.foodstandards.gov.uk/news/newsarchive/2005/oct/fishsurv
魚介類や魚油の各種汚染物質レベル調査結果が発表された。
検出された量は少なく、FSAは健康的でバランスの取れた食事の一環として多くの人はもっと魚を食べるように助言する。FSAの助言は週に少なくとも2回は魚を、そのうち一回は油分の多い魚を食べるように、というものである。魚介類は蛋白質やミネラルに富み、油分の多い魚は調査オメガ3脂肪酸を多く含み心疾患による死亡リスクを下げる。
調査した魚介類は英国周辺で採れたものや英国で販売されていたものである。検査項目は鉛・水銀・カドミウム・有機スズ・多環芳香族炭化水素(PAH)などである。
プレスリリース
Agency publishes surveys of fish, shellfish and fish oils Thursday, 27 October 2005 http://www.foodstandards.gov.uk/news/pressreleases/2005/oct/fishrelatedsurveyspub
調査結果について
貝類のカドミウム・鉛・水銀について
・鉛・水銀・カドミウムは天然に低レベル魚に存在する。工業汚染の結果濃度が高くなることもある
・イガイ・ザルガイ・カキ・ハマグリ・ヨーロッパバイ・ホタテなどの貝125検体中イガイ3検体が鉛の規制値を超え、ホタテ2検体がカドミウムの規制値を超えていた。
・ 規制値を超えた貝を食べても健康に問題はない
魚油サプリメントの水銀について
・肝油やサケ油、サメ肝油などのダイエタリーサプリメントについても調査した。
・100検体中9検体が検出可能なレベルの水銀を含んでいたが規制値未満であった。
・最も高濃度の水銀が検出された製品でも一日の安全域を超えるには500カプセル以上が必要である。
貝類の有機スズ化合物について
・有機スズ化合物は船舶塗料として使用されていて海水中に存在し魚介類が取り込む。
・155検体中50検体に検出された。そのうち48検体については一般的消費者では安全性ガイドライン値の7%以下の寄与率となる。イガイ1検体とカキ1検体は濃度が高かったが、一般的消費者ではガイドライン値の半分以下の寄与率である。
魚介類のヒ素について
・ヒ素は天然に環境中に存在し、銅の精錬や石炭の燃焼でも生じる。
・サケ・マグロ・サバ・カキ・イガイ・ハマグリなどについて検査した。
・全ての検体に検出可能な量のヒ素が含まれる。発ガン性のある無機ヒ素は魚介類全体の68%、個々の貝からは100%検出された。
・魚介類のヒ素濃度については規制値は存在しない。人々の無機ヒ素推定最大摂取量は、見直し中ではあるがWHOの以前のガイドライン値の5%以下であると考えられる。
貝類中PAH調査
・PAHは環境汚染の結果生の貝類に存在する
・調査した72検体全てにベンゾ(a)ピレンとその他のPAHが検出された。
・平均PAHレベルは1995-6年の調査の時(場所は同じではない)より40-80%低下している。
・ある種のPAHは発がん性があり、専門家によればリスクのない安全域を設定することはできないとされている。しかしながら検出されたレベルのPAHと貝類や他の食事からの摂取量推定はWHOがヒト健康への懸念は低いとするレベルに留まっている。
個々の詳細データは以下から
魚介類のヒ素調査
Survey of arsenic in fish and shellfish
http://www.foodstandards.gov.uk/science/surveillance/fsisbranch2005/fsis8205
貝類のカドミウム・鉛・水銀調査
Survey of cadmium, lead, and mercury in shellfish
http://www.foodstandards.gov.uk/science/surveillance/fsisbranch2005/fsis7905
魚油サプリメントの水銀調査
Survey of mercury in fish oil supplements
http://www.foodstandards.gov.uk/science/surveillance/fsisbranch2005/fsis8005
貝類の有機スズ化合物調査
Survey of organotins in shellfish
http://www.foodstandards.gov.uk/science/surveillance/fsisbranch2005/fsis8105
貝類の多環芳香族炭化水素調査
Survey of polycyclic aromatic hydrocarbons in shellfish
http://www.foodstandards.gov.uk/science/surveillance/fsisbranch2005/fsis8304
BfR ドイツ
BMVELプレスリリース
21.10.2005