食品安全情報blog過去記事

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疑わしいビタミン「グル」が南アフリカでまだ使われている

Discredited vitamin “guru” still operating in South Africa
The Lancet Infectious Diseases 2005; 5:742-743 http://www.thelancet.com/journals/laninf/article/PIIS1473309905702838/fulltext
AIDS患者に「有害な」抗レトロウイルス剤を飲むのをやめて独自のビタミンを大量に飲むことを薦める療法に従って、毎日30錠の錠剤を飲んだ若い女性が肝障害とAIDS関連症状で死亡した。治療を行ったRath財団は彼女の死亡が抗AIDS薬の副作用だと主張している。この治療法で少なくとも12人が死亡している。


南アフリカでは政府がAIDSという病気は存在しない、単なる栄養不良であるという主張をする欧米の学会からはじき出された疑似科学者を信じて通常のAIDS対策が遅れた。クスリは有害であり、病気は体力さえあれば治るというのが彼らの基本的主張であり、世界中にそういう考え方をするヒトはいる。)



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