食品安全情報blog過去記事

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ロングアイランド乳ガン研究プロジェクト

Nature Reviews Cancer 5, 986-994 (December 2005) doi:10.1038/nrc1755
The Long Island Breast Cancer Study Project Deborah M. Winn http://www.nature.com/nrc/journal/v5/n12/abs/nrc1755.html
1990年代初期、ニューヨーク州ロングアイランドに乳ガン発症率が高いという問題が米国議会で議論され、その結果ロングアイランド乳ガン研究プロジェクト(LIBCSP)が行われた。このプロジェクトはガン発症率の増加原因を突き止めるための10以上の研究からなる。このプロジェクトの報告によれば、乳ガン発症率に環境中化学物質が影響するとの根拠は得られなかった。当初の目的とは違うが、LIBCSPは米国特定地域における乳ガン発症率の高さの原因を解明するために重要な役割を果たしている。
(農薬や環境汚染物質よりも出産歴や飲酒・食事要因が重要であることが明らかになった経緯を説明している)