2006-2-16
ttp://www.moh.gov.cn/public/open.aspx?n_id=11394
イチイは絶滅危惧種で中国の保護対象であり、貴重な薬効成分原料となりうる木である。イチイの毒性は非常に強く、医師の指導なしに摂取すると重篤な副作用が出る。
食品の中にイチイを入れること、健康食品としてイチイを販売することを禁止する。
ヒトが食べると瞳孔散大・吐き気・嘔吐・腹痛・筋無力症などの症状が出て、心拍異常により心停止する。病理検査では肺水腫や出血・心筋出血や心筋炎などが観察される。
（参考）イチイ Taxus
抗ガン剤タキソール（パクリタキセル）を含むタキソイドと呼ばれる一連の天然物を含む。
動物やヒトで中毒事例が多数報告されている。死因は主に不整脈による心停止。解毒剤はなく、古典的抗不整脈薬は効かない。サプリメントではユーyewと表示されている場合もある。
Pacing Clin Electrophysiol. 2002 Apr;25(4 Pt 1):511-2.
Intoxication with taxus baccata: cardiac arrhythmias following yew leaves ingestion.
Plant poisonings in children in the Czech Republic, 1996-2001.
Hum Exp Toxicol. 2003 Sep;22(9):467-72.
チェコの子どもたちについてはイチイがチョウセンアサガオの種、ディフェンバキアdumb caneに次いで中毒原因上位。
[Suicidal yew poisoning--from Caesar to today--or suicide instructions on the internet] Arch Kriminol. 2003 Jan-Feb;211(1-2):19-26.
古代ゲルマン人やケルト人もイチイの毒性は知っていて、矢毒や自殺や殺人に使っていた。インターネットの記述からイチイで自殺した14才の少年の例が報告されている。
ヘルスカナダ
