食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

一般人は食のリスクについて誤解していると食の専門家は言う

Food experts say public has inadequate understanding of food risk issues
21-Feb-2006
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2006-02/bpl-fes022106.php
Journal of Food Safetyに発表された論文。
アイルランドの食品専門家400人に、一般の人々の食のリスクについての理解や知識、それらの原因やギャップ、改善方法について質問した。
専門家は一般の人々はある種の微生物学的ハザードによるリスクについては過小に評価し、狂牛病のような希なハザードのリスクについては過大に評価していると信じている。リスクやメッセージの理解には教育レベルと年齢が重要が決定因子であるがメディアが間違った情報を伝える傾向があるとも考えている。
一般のリスク認知は科学者の理解するものとは大きく異なり、「リスク」への反応も違う。
食品のリスクに関するメッセージの理解を改善するには長期的には学校の教育課程による初期介入が最も望ましいことを示唆している。さらにメディアにはこの問題の改善能力があるので、専門家はメディアとの協力方法を訓練した方がいい。専門家が食品のリスクコミュニケーションに果たす役割についてはさらに研究が必要である。


ヘルスカナダ