食品安全情報blog過去記事

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消化管ホルモンで学習と記憶が促進される

Learning and memory stimulated by gut hormone
22-Feb-2006
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2006-02/yu-lam022206.php
Nature Neuroscienceに2006年2月19日オンライン発表された論文。
末梢グレリンが海馬に到達して神経細胞に結合し、神経細胞の結合変化を促進することをマウスとラットで観察した。この脳の回路の変化は記憶や学習能の増加と関連する。
グレリンは日中胃が空の時に最も高濃度に循環することから、学習は食事の前が最も効果的であることを示唆する。
研究者は子どもたちが学校へ行く前の朝ご飯を食べ過ぎないことを薦めている。また最近の肥満の増加は学習能力の低下ともいくらか関連するとも語っている。
Sabrina Diano et al.
Ghrelin controls hippocampal spine synapse density and memory performance
Published online: 19 February 2006 | doi:10.1038/nn1656

(言い過ぎのような気もするけど・・お腹いっぱいだと勉強がはかどらないのは実感としてあるかも。でもあんまり空腹でもはかどらないな)