食品安全情報blog過去記事

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日本のテレビ番組が捏造を認める

Japanese TV show admits faking science
21 February 2007
http://www.nature.com/news/2007/070219/full/445804a.html
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Nature本文
Nature 445, 804-805 (22 February 2007)
David Cyranoski, Tokyo
http://www.nature.com/nature/journal/v445/n7130/full/445804a.html
制作者が吹き替えを行って実験結果を改変した。
マスメディアに自分たちの研究について語る科学者にとって日本のテレビ番組を巡るスキャンダルは、どのように悪事が行われるかを実演してみせるものだ。
犠牲者の一人である米国の大学で大豆の発酵を研究しているKim博士は、ファーストネームと所属を公表しない約束でNatureの取材に答えた。彼は2006年1月に関西テレビのインタビューを受け、今月問題の放送を見て愕然とした。その番組とKim博士は味噌の健康への良い効果を吹聴していた。「彼らは私が言ってないことを言ったかのようにしている。内容の約60%は正しくない。」
発掘あるある大事典IIを制作していた関西テレビは問題となった納豆の体重減少効果についての放送で米国の研究者Arthur Schwartzの発言に吹き替えを行った。SchwartzはNatureの取材には答えなかったがTemple大学のスポークスマンは「発言は間違ってSchwartz博士のせいにされているし彼の研究も間違って紹介されている」ことを確認している。
1998年には長村洋一の研究についても不適切に利用されていた。

以下ほぼ日本での報道通り。高橋久仁子先生の「娯楽テレビ番組の栄養と健康についての報道は全て疑わしいものとすべき」とのコメントも紹介している。