食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

古代のDNAがミルクの謎を解く

Ancient DNA solves milk mystery
26 February 2007;
http://www.nature.com/news/2007/070226/full/070226-4.html
化石の骨の解析から、ミルクを飲む突然変異は酪農が始まってから生じたことを示唆する。
古代人はいつミルクを飲むことが「体にいい」ことを学んだのか?ドイツの科学者が数千年前の骨から抽出したDNAを研究することによりこの問題に解答しようとした。
離乳すると乳糖を分解する能力を失うのが普通のほ乳類にしては珍しく、多くの成人は牛乳を飲むことができる。多くのヨーロッパ人やアフリカ人の一部がミルクを飲めるのは遺伝的変異のためであることがわかった。遺伝学者はこれらの変異は最初に東アフリカではヨーロッパよりやや早く3000-7000年前に広がったと推定している。
しかしミルクを飲むことについては「ニワトリが先か卵が先か」という問題を投げかけられていた。酪農はミルクを飲むことができる集団で広がったのか? それとも酪農が人々の変異に有利に働いたのか?
ドイツのMainz大学のJoachim Burgerらはヨーロッパ中に拡散している3800年から6000年前の骸骨からDNAを抽出してミルクを飲める変異を調べたところ、変異は見つからなかった。結果はProceedings of the National Academy of Sciencesに発表された。この結果は酪農が始まってからミルクを飲むことができる変異が広がったと言う説を支持する。



EFSA