食品安全情報blog過去記事

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食品添加物

Food Additives
26 February 2007
http://www.efsa.europa.eu/en/in_focus/food_additives.html
食品添加物は色付けや甘み付けや保存などの特定機能を付加するために食品に意図的に加えられる物質である。あなたが食品表示でよく見る添加物は主に抗酸化剤、色素、乳化剤、安定剤、ゲル化剤、増粘剤、香料、保存料、甘味料である。ヨーロッパでは食品添加物は食品包装にE415などのようにEと番号で、またはその化学名で表示されている。
ヨーロッパの規制では食品添加物は食品に使用する前に認可が必要である。認可の前には使用目的どおりに使用された場合の安全性の評価が行われる。規制は添加物一般をあつかった枠組み指令framework Directive(http://ec.europa.eu/food/fs/sfp/addit_flavor/flav07_en.pdf)と、添加物のカテゴリー別に認可された添加物とその使用条件が掲載されている3つの特別の指令(色素
http://ec.europa.eu/food/fs/sfp/addit_flavor/flav08_en.pdf、甘味料http://ec.europa.eu/food/fs/sfp/addit_flavor/flav10_en.pdf、その他添加物http://ec.europa.eu/food/fs/sfp/addit_flavor/flav11_en.pdf)からなる。全ての認可された添加物は他の3つの指令にある純度基準を満たさなければならない。
EC規制(枠組み指令)では食品添加物は「通常それ自身を食品としては消費せず、栄養価があろうとなかろうと通常食品の特徴ある成分としては使用されず、技術的目的でその物質を食品へ添加することによりそれ又はその副産物が食品の直接間接の成分となるもの」と定義されている。

EFSAの役割
EFSAは食品添加物分野において主に3つの役割をもつ
・ EFSAはEUでの使用を認可される前の新しい食品添加物の安全性評価を行う
・ EFSAは時々の要請に応じて新しい重要な科学的情報をもとに食品添加物のレビューを行う
・ EFSAは全てのEUで認可されている食品添加物の系統的再評価を開始した
EFSAにおいてこれらの作業は食品添加物・香料・加工助剤及び食品と接触する物質に関する科学委員会(AFCパネル)が行っている。AFCパネルによる安全性評価は全ての入手可能な・適切な毒性に関する科学的データをレビューして行っている。

食品添加物の新しい規制
2006年にECは、香料や食品用酵素についてのものと一緒に新しい食品添加物規制案を発表した。もしこの提案が採択されれば異なる指令で規定されている食品添加物規制が一つにまとめられる。

EUで新しい食品添加物を申請する
新しい食品添加物の認可を申請する際には、安全性を含めた科学的データを提出する。申請が受理されれば、ECはEFSAに安全性に関する意見を正式に依頼する。申請方法については案内文書が用意されている。EFSAが意見申請を受け付けると「意見要請登録
http://www3.efsa.europa.eu/register/qr_panels_en.html」に登録され、進行状況が確認できる。

食品添加物に関するEFSAの働きの例
アスパルテームに関する新しい研究のレビュー
2006年5月にAFCパネルはアスパルテームの発ガン性に関する新しい長期試験の結果を評価した。その結果アスパルテームの安全性に問題はなく、ADIを変更する必要はないと結論した。
・ 認可添加物の再評価:色素
認可添加物再評価の一環として、最優先しているのが色素である。2007年には約45色素がAFCパネルにより再評価されるであろう。EFSAは色素に関するデータを募集している。
パラベン類(E214-219)の安全性
2004年9月、EFSAは食品の保存料としてのパラベンの安全性に関する意見を発表した。プロピルパラベンのADIを取り下げた結果、E216-217がEUで認可された物質リストから削除された。



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