食品安全情報blog過去記事

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母親の牛肉食が精子の数に影響する

Maternal beef diet could impact sperm counts, UR study suggests
27-Mar-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-03/uorm-mbd032607.php

Link between beef consumption during pregnancy and reduced sperm quality in sons
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-03/esfh-lbb032607.php
Shanna Swan et al.
Human Reproduction doi:10.1093/humrep/dem068
Semen quality of fertile US males in relation to their mothers' beef consumption during pregnancy
http://humrep.oxfordjournals.org/cgi/content/abstract/dem068v1.
妊娠女性の夫387人の精子について、彼らの母親が妊娠中にどれだけ牛肉を食べたかとの関連を解析した報告。
FDAが仔ウシにDESの使用を認可したのが1954年で、1956年には2/3のウシがDESを投与されていた。1956年から58年には安息香酸エストラジオールやプロゲステロン埋殖剤が認可されている。その後もホルモン剤は各種認められた。DESの認可は1979年に取り下げられたがその他のホルモン剤は現在も認可されている。
男性の平均年齢が31歳代で、彼らの母親の30年ほど前の牛肉や豚肉やラムを週に何回食べたかという回答を根拠に解析している。妊娠中に週に7回以上牛肉を食べたと回答した母親の息子は牛肉をあまり食べなかったと回答した母親の息子より精子濃度が低いなどという結果になっている。


この論文をマスメディアが取り上げたため、AMIは反論
American Meat Institute
AMI Calls Beef and Sperm Count Paper a Health Study in Search of a Health Problem
March 28, 2007
http://www.meatami.com/Template.cfm?Section=Home&template=PressReleaseDisplay.cfm&PressReleaseID=3248&News=Y
方法論的に問題のある論文の報道を見るのは減らして、政府のバランスのとれた食生活と運動の助言に従うことを薦めている。