食品安全情報blog過去記事

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乳ガンと結腸直腸ガンはアルコール摂取に関連する

BREAST AND COLORECTAL CANCERS ARE ASSOCIATED WITH ALCOHOL CONSUMPTION, SAYS IARC
28 March 2007
http://www.iarc.fr/ENG/Press_Releases/pr175a.html
飲酒が口腔・咽頭喉頭・食道・肝のガンを誘発することは長く知られていたが、さらに世界中でよく見られる二つのガン、乳ガンと結腸直腸ガンがこのリストに加わった。飲酒によるガンはこれまで考えられていたより多い。
IARCモノグラフ評価委員会の最新の結果である。
The Lancet Oncology及びIARCモノグラフサイトに掲載された
Carcinogenicity of alcoholic beverages, Robert Baan et al., Policy Watch,
The Lancet Oncology, Volume 8, Issue 4 , April 2007, Pages 292-293
IARCサイト
http://download.thelancet.com/pdfs/journals/1470-2045/PIIS1470204507700992.pdf
飲酒はもともとヒトに対して発ガン性有り(グループ1)であったが、ガンの種類が増えた。
さらに「アルコール飲料に含まれるエタノール」についてもグループ1と分類した。

アルコールは健康の10大リスクのうちの一つで、摂取量はヨーロッパで最も高くアジアで増加傾向である。アルコールと煙草のリスクは相加的ではなく相乗的であるようだ。
家庭用メッセージは単純なものである。
「もしお酒を飲むならほどほどに。それからどんなときでも煙草は吸わない」