食品安全情報blog過去記事

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FDAとUSDAによる汚染動物飼料調査

FDA and USDA Investigate Tainted Animal Feed
April 30, 2007
http://www.fda.gov/consumer/updates/taintedfeed043007.html
消費者向け情報更新
汚染製品を与えられたブタの肉を食べることによりヒトが病気になる可能性はあるか?
FDAとUSDAはその可能性は極めて低いと信じている。

その評価の根拠は?
この評価は、元の米蛋白質濃縮物に由来する混入しているメラミンやメラミン関連化合物が食品経路を通じて希釈されていくことなどの各種の因子による。
* 米蛋白質濃縮物はペットフードの一部成分である
* そのペットフードはブタに与えられた飼料のごく一部である
* ブタはメラミンを濃縮せず、尿から排出する
* もし豚肉にメラミンが存在したとしても、豚肉は平均的アメリカ人の食事の極僅かの部分でしかない
FDAもUSDAも汚染飼料を与えられたブタに悪影響は見いだしていない
FDAもUSDAもメラミンやその副産物の暴露によるヒト健康影響の報告を知らない

汚染飼料を与えられていたブタは食品として認可されるのか?
食品としては供給されない。FDAとUSDAは念のため各種の措置を執っている。問題の飼料は汚染されているためUSDAはこの飼料を与えられた動物由来食品もまた汚染されているという可能性を否定できない。USDAは汚染の可能性のある食肉を認めることはできない。

汚染製品を入荷したのはどの州か?
現在進行中の調査ではいくつかの農場が関係することを示している。2007年4月26日現在、汚染製品を受け取った州は:カリフォルニア・カンザス・ニューヨーク・ノースカロライナサウスカロライナ・ユタである。さらに確認されれば情報を更新する。

加工豚肉製品によるヒト健康被害の証拠はあるか?
現時点では加工豚肉製品によるヒト健康被害の根拠はない。検査や調査は継続する。ヒトに対して有害である可能性が僅かでもあれば適切な措置が執られる。ヒトへの有害性をさらに評価するため、FDAはこの化合物の毒性に基づいたリスク評価や実際にどれだけ消費され得るかなどについて検討中である。

他の動物飼料にも汚染はあるか?
インディアナ州の農場の鶏飼料に中国から輸入された汚染小麦グルテンから作ったペットフードを含むものがあった。現時点ではFDAとUSDAの調査では約30のブロイラー農場と8つの家禽飼育農場で2月初めに汚染飼料を受け取って鶏に与えていた。

汚染製品を与えられた鶏を食べることによるヒト健康被害の可能性は?
汚染飼料を与えられたブタの場合と同様汚染飼料を与えられたチキンを食べることによる健康被害の可能性は極めて低い。

汚染飼料を与えられたチキンは食品として供給されるか?
USDAは汚染飼料を与えられた家禽由来製品をヒト食用に認可することはできない。USDAは汚染飼料を与えられたブタや鶏の処分に関して補償を行っている。