食品安全情報blog過去記事

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FDA 2004/2005予備調査データに基づく過塩素酸塩の食事からの暴露の予備的推定

Preliminary Estimation of Perchlorate Dietary Exposure Based on FDA 2004/2005 Exploratory Data
May 2007
http://www.cfsan.fda.gov/~dms/clo4ee.html
FDAのCFSANは27の食品や飲料に由来するヒト過塩素酸塩暴露量を推定した。27の食品の過塩素酸塩含量は2004年と2005年の調査による。この予備的調査は水源に過塩素酸塩汚染があることがわかっている地域で行われたもので、高めである。この調査は予備的なものであるため、FDAは通常の暴露評価はできないが、一般の関心が高いため予備的暴露評価を行った。FDAは今年後半に予定されている2005/2006年度TDSデータに基づき、きちんとした暴露評価を行って発表することを計画している。

27の食品と飲料からの2才以上の子ども及び成人の過塩素酸塩暴露量
@Riskを用いたモンテカルロシミュレーションにより27の食品からの過塩素酸塩暴露を推定した。
2才以上の全てのヒトの平均暴露量は0.053 microg/kg bw/dayで、NASにより提案されEPAが採用したRfD 0.7 microg/kg bw/dayより低い。RfDは、感受性の高い集団も含めて生涯にわたり何らかの有害影響がないと考えられる経口暴露量である。
また2-5才の子どもは0.17 microg/kg bw/day、15-45才の(妊娠可能年齢の)女性は0.037 microg/kg bw/dayであった。
90パーセンタイルでは、2才以上の全てのヒト0.12 microg/kg bw/day、2-5才の子ども0.34 microg/kg bw/day、15-45才の女性0.074microg/kg bw/dayで、いずれもRfDを下回った。