食品安全情報blog過去記事

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魚の死亡 南アフリカ:メラミン?

Fish mortality - South Africa: melamine?,
12-JUN-2007
http://www.promedmail.org/pls/promed/f?p=2400:1001:8105458967821672199::NO::F2400_P1001_BACK_PAGE,F2400_P1001_PUB_MAIL_ID:1000,37936
メラミン毒性に関連する可能性のあるニジマスの稚魚の死亡についての報告。
魚へのメラミンの影響については文献が無く、意見を求めている。
ある孵化場でニジマスの稚魚が死亡する事故が2回起こった。いずれも米国から輸入した三倍体の卵で、一回目は2月、2回目は4月に到着した。孵化した稚魚は正常で、何の問題もなく餌を食べ始めた。稚魚にはboreholeで餌を与え、一部の水は温度管理のため再循環させている。孵化後には入れ替える水の量を増やし、最初に餌を与えるときまでには完全に流水式になる。稚魚は孵化後約二週間で稚魚用水槽に移される。稚魚用水槽では70% boreholeで30%は流水である。 流水には汚染はない。
一つの水槽で移動11日後に死亡しはじめ、他の水槽も3日以内に死に始めた。稚魚は約1ヶ月後に流水100%の生育用水槽に移される。魚の死亡は餌が多くなったりストレスが与えられたりすると悪化した。毎日1%以下で死亡し、最終的に40%にまでなった。クロラミンT処理でさらに死亡が増えた。死ぬ前の病状はあまり無く、色が薄い。寄生虫や細菌感染はない。
二回目に事故があったとき、飼料のメラミンを検査したところ45 ppmが検出された。飼料には他に大豆などが含まれる。