食品安全情報blog過去記事

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欧州委員会からの要請による輸入蛋白質成分中のメラミンとシアヌル酸のような関連化合物に関するEFSAの暫定声明

EFSA´S PROVISIONAL STATEMENT ON A REQUEST FROM THE EUROPEAN COMMISSION RELATED TO MELAMINE AND STRUCTURALLY RELATED COMPOUNDS SUCH AS CYANURIC ACID IN PROTEIN-RICH INGREDIENTS USED FOR FEED AND FOOD
http://www.efsa.europa.eu/etc/medialib/efsa/science/contam/contam_statements/contam_statement_melamine.Par.0001.File.dat/contam_statement_melamine_en.pdf
米国におけるペットの病気や死亡事故報告を受けて、第三国、特に中国から輸入される蛋白質原料中のメラミンについて、緊急に声明を発表する。
SCFは食品と接触する物質由来のメラミンについてTDIを0.5 mg/kg体重/日に設定している。根拠の詳細は不明。米国は0.63 mg/kg体重/日と同程度に設定している。シアヌル酸ナトリウムについては2年間のラット試験で導かれたNOAEL 154 mg/kg体重/日から安全係数100を採用してTDIは1.5 mg/kg体重/日となる。
アンメリンとアンメリドについては毒性データはないがメラミンとの構造的類似性から同様の毒性があるとみなされている。
結論としてEFSAは総メラミン及び関連化合物のTDIとして0.5 mg/kg体重/日を暫定的に推奨する。家畜についてのデータはないため、ヒトの値を暫定的に適用することを薦める。