食品安全情報blog過去記事

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プラスチック添加物の負の影響は栄養サプリメントで抑制される

Negative effects of plastic's additive blocked by nutrient supplements
30-Jul-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-07/dumc-neo072607.php
Duke大学病院の研究者らが妊娠中に母親にビスフェノールA暴露があると子どもに遺伝子に変化を及ぼすことなく影響を与え、さらにその影響が葉酸やゲニステイン添加で抑制されることを見いだした。PNASに7月30日オンライン発表された。(まだ見あたらない)
研究者らはアグーチマウスを使った。この系統は通常は褐色で痩せているが、妊娠中の栄養状態によりエピジェネティックな影響で黄色いマウスになる。黄色いマウスは体が大きく将来肥満や糖尿病になるリスクが茶色いマウスより高い。母親へのビスフェノールA投与で黄色いマウスの数が増えた。しかし同時に葉酸やゲニステインを与えるとビスフェノールAの影響が消失した。


注:アグーチマウスの写真と説明
http://www.dukemednews.org/global/print.php?context=/gallery/detail.php&id=1126
毛皮の色を決める遺伝子のメチル化の程度が違う。母親の食事内容により子どもの色が変わる。写真に写っているのは、黄色・まだら・茶色。メチル化の程度は黄色が一番少ない。
毛色を決める遺伝子に余計な挿入のある突然変異マウス系統。