食品安全情報blog過去記事

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ベートーベンは鉛が原因で死亡した?

Beethoven Dead From Lead?
By Stephen Ornes
28 August 2007
http://sciencenow.sciencemag.org/cgi/content/full/2007/828/1?etoc
ウイーン大学の法医学者Christian Reiterがベートーベンの遺髪を解析した研究がThe Beethoven Journal最新号に発表される。
ベートーベンは1827年の3月に死亡する4ヶ月前、肝硬変によると考えられる腹部膨満に悩んでいた。彼の治療を行っていた医師Andreas Wawruchは腹部に針で穴を開けて腹水を排水した。研究者の間では2005年以降ベートーベンが鉛中毒であったことは知られている。髪の毛の解析から、腹部に穴を開けるたびに鉛濃度が高くなっていることがわかった。これは腹水の排水が鉛中毒を悪化させたことを示し、原因としては傷の消毒のために使用された鉛の塩が疑われる。
これが肝硬変を悪化させ死期を早めたと考えられる。



EurekAlert (http://www.eurekalert.org)より