食品安全情報blog過去記事

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EVIRAの調査ではグアガムに高濃度のダイオキシンは検出されなかった

High levels of dioxin were not found in guar gum in Evira’s study
30.08.2007
http://www.evira.fi/portal/en/food/current_issues/?id=683
フィンランド食品安全局EVIRAは2007年8月13日に食用グアガム検体を採取してダイオキシン濃度を測定した。その結果全ての検体のダイオキシン濃度は規制値上限(0.75 ピコグラム/新鮮重量)より明確に下回っていた。
検体はバンターVantaaのUnifermの大規模卸売店、VaaralaのFazerベーカリー、PitäjänmäkiのValioジュース工場から採取した。Uniferm社はフィンランド最大のインドから食用グアガムを直接輸入している事業者であり、Fazerと Valioはグアガムをたくさんの商品に使用している大規模事業者である。さらに成分としてグアガムを含む二つのサプリメントについても検査した。
Eviraの調査結果は、問題が1社(India Glycols)から供給されたグアガムに由来するという現在の見解を支持するものである。ヨーロッパでは汚染グアガムの追跡は入手できる情報に基づいて継続されるが、欧州委員会はインド当局からの詳細報告を待っている状態である。汚染源はインド当局からの報告がないとわからないため、この問題の状況を判断するのは困難である。
グアガムの高濃度ダイオキシンがペンタクロロフェノールと関連することはわかった。しかしどこで汚染されたのかは不明である。入手できる情報からは、ペンタクロロフェノールは食用ではないグアガムに農薬として使用されていたか、あるいはグアガムの加工の際に加工助剤として使用された可能性がある。
食品規制によれば企業に食品原料が規制に合致していることを確認する責任がある。
今回の調査結果の詳細は以下から
フィンランド語(でも数字は読める)
http://www.evira.fi/portal/fi/elintarvikkeet/elintarviketietoa/lisaaineet/guarkumi/
0.25-0.33 pg/kgといったところ