食品安全情報blog過去記事

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声明:遺伝子組換え食品の安全性評価における動物での混餌投与試験の役割

Statement: Role of animal feeding studies in the safety assessment of genetically modified foods
21 September 2007
http://www.foodstandards.gov.au/foodmatters/gmfoods/roleofanimalfeedings3717.cfm
2007年6月に、FSANZは遺伝子組換え食品の安全性評価において、餌として与えた動物実験の果たす役割についてのガイダンスを作成するための専門家委員会を開催した。我々は現在実施中の安全性評価方法のレビューの一環としてワークショップを開催した。ワークショップの報告書は以下。
http://www.foodstandards.gov.au/_srcfiles/Workshop%20Report%20FINAL.pdf
専門家委員会は、GM食品については入手できる最良の科学に基づきケースバイケースの評価を続けるべきであるとした。委員会は動物の餌として与えた実験は、限られた状況で有用である可能性があるが、健康への有害影響の可能性は一般的にはGM食品と従来食品の比較評価により同定できるであろうとしている。データがある場合は動物での混餌投与試験の結果を評価すべきであるが、 その結果の解釈には限界があることを考慮すべきである。
FSANZの代理主任科学者Dr Paul Brentは「委員会の結論と助言は我々の現在の実施状況と概ね一致している。委員会のメンバーによる建設的議論に感謝する。これらの結果はFSANZのGM食品安全性評価に役立つであろう。」と述べた。
我々は食品製造業者にGM食品認可申請の一部として動物での混餌投与試験を一般的には求めない。もしそのような試験のデータがあれば、補助的情報としてそれを評価する。しかしながら将来のGM申請において動物での混餌投与試験が有用であるような場合もあるだろうし、そういうときにはそのような試験を要求するかもしれない。
我々は動物での混餌投与試験の役割を含むGM食品の安全性評価ガイドラインのレビューを完了し、専門家委員会の助言を取り入れた。
新しいガイドラインは以下である。
SAFETY ASSESSMENT OF GENETICALLY MODIFIED FOODS Guidance Document
Updated September 2007
http://www.foodstandards.gov.au/_srcfiles/GM%20FINAL%20Sept%2007L%20_2_.pdf



EurekAlert (http://www.eurekalert.org)より