食品安全情報blog過去記事

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クローバーの遺伝子の違いにより有毒になる

Genetic differences in clover make one type toxic
1-Oct-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-10/wuis-gdi100107.php
植物の陰謀
あなたが子どものために作ってあげるシロツメクサのネックレスが毒の首輪かもしれない。シロツメクサがカタツムリやナメクジなどから身を守るためにシアン化物を作る遺伝子を進化させてきたから。シアン化物を作らないシロツメクサもあり、それらは低温環境にある。
Molecular Ecologyの9月24日号に発表された論文でOlsenらがシアン化物含量の違いの分子的基礎に関する知見を報告している。
シロツメクサのシアン化物産生は二つの遺伝子による。一つは青酸配糖体を作って液胞に貯蔵する、そして細胞壁には青酸配糖体からシアン化物を遊離する酵素であるリナマラーゼである。細胞が傷害されたりすると細胞壁と液胞が接触して遊離のシアン化物が生じる。Olsenらはシアン化物を作らないシロツメクサにはリナマラーゼ遺伝子が無いことを明らかにし、そういう植物が寒冷地に発生していることは食草動物が少ないためではないかと考えている。