食品安全情報blog過去記事

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我々が食べているものを監視する:ヨーロッパのフードシステム

Watching what we eat: Food systems in Europe
16-Nov-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-11/esf-www111607.php
食品はかつてないほど世界的商品になった。しかしこの世界市場において、将来のヨーロッパの食品供給が直面する問題を理解する切迫した必要がある。そこで政策決定者や科学者が先週、ヨーロッパ人が食べているものに関するより包括的調査を求めるためブダペストに集まった。
ヨーロッパ人は10年前より多くの種類の肉や野菜を食べるようになり、美味しくて、健康的で、かつ調理が簡単なものを、低価格で、1年中食べたがっている。この需要に応えるため、食品はより遠くから運ばれ、販売経路は複雑になっている。
「こうした状況から、食品の供給網を記述するための新しいアプローチが必要である。我々はフードシステムというアプローチを提唱している。」とデンマークのThomas Henrichsは述べた。フードシステムアプローチは食品の供給に関する活動だけでなく、食べた結果についても、環境や経済や健康への影響も含めたものである。
オランダのRudy Rabbingeは、これまでヨーロッパはフードシステムを比較的独立した項目として開発してきたが、中国の食肉需要の高まりやインドの乳製品巨大市場開発などのグローバルマーケットの成長の中で、ヨーロッパフードシステムを理解しなければならない、と説明している。
ヨーロッパの世界輸出に占める割合は過去10年間に24%から20%に低下した。
ヨーロッパは世界市場で競争力を維持するためにより効率化しなければならない。
また高齢化や移民の増加によるヨーロッパ市場内の変化も考慮しなければならない。