食品安全情報blog過去記事

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つや出し剤及び香料キャリアとしての蜜蝋(E 901)に関するAFCパネルの意見

Beeswax (E 901) as a glazing agent and as carrier for flavours - Scientific Opinion of the Panel on Food additives, Flavourings, Processing aids and Materials in Contact with Food (AFC)
20/12/2007
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1178672652158.htm
蜜蝋は1990年にSCFが評価し、毒性データが不足しているため完全な評価はできず、つや出し用に暫定的に使用が認められると結論している。
蜜蝋はEUではチョコレートを除くお菓子などのつや出し用に認可されている食品添加物である。サプリメントや色素のキャリアとしても認められている。
蜜蝋は飽和・不飽和の直鎖・複合モノエステル・炭化水素・遊離脂肪酸・遊離脂肪アルコール及びその他の働き蜂の作る微量物質などの混合物である。蜜蝋の安全性データはADIを設定するには不足している。しかしAFCパネルは文献などから安全性評価が可能であると考えた。
保守的推定では暴露量は一人一日1290 mgで、体重60kgの人の場合22 mg/kg/日となる。蜜蝋の主要成分の毒性データのNOAELはこの保守的推定値の10-50倍である。蜜蝋の現在の食品添加物としての使用による安全上の懸念はない。