EFSA statement on the publication of the opinion of the European Group on Ethics and New Technologies on ethical aspects of animal cloning for the food supply
17/01/2008
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1178680040978.htm
EFSAは動物のクローニングが、EFSAの管轄外である倫理的道徳的社会的問題を提起することは認識している。従ってヨーロッパ新技術倫理グループ(EGE)が、食用クローン動物の倫理的側面についての意見を発表したことを歓迎する。EGEの意見は現在EFSAが行っている科学的作業を補完するものである。
現時点ではEFSAはクローン動物の食品安全性・動物の健康と福祉・環境への影響についての意見を最終化していない。意見案はパブリックコメント募集のために発表された。意見は2008年2月25日までEFSAのウェブサイトから提出できる。
EFSAの最終意見は2008年5月に発表予定である。EGEの意見とEFSAの意見は、欧州委員会や欧州連合加盟国によるクローン動物およびその製品に関してどのような対応が必要か検討するための材料となるであろう。
EGEプレスリリース
EGEは食用の動物クローニングの倫理的側面に関する意見nr.23を採択した
European Group on Ethics adopts its opinion nr. 23 on ethical aspects of animal cloning for food supply
16 January 2008
http://ec.europa.eu/european_group_ethics/activities/docs/press_release_opinion23_en.pdf
FDAがクローンウシ・ブタ・ヤギ由来食品を認可する可能性があるという発表を受けて、2007年2月にEGEが倫理的側面についての意見を求められた。同時にEFSAも体細胞核移植(SCNT)技術を用いて作成したクローン動物の食品安全性・動物の健康と福祉・環境への影響についての意見を諮問された。
数ヶ月の内部会合、専門家ヒヤリング、意見募集、学会や企業やNGOや国際団体や市民団体などの関係者による円卓会議などを経て、2007(8?)年1月16日に最新意見を採択した。EGEはこの意見の採択前にEFSAの意見案やFDAの報告書が発表されたことは承知している。
現状のクローン動物と代理母動物の苦痛や健康上の問題を考えると、EGEは食用にクローン動物を作ることが倫理的に正当化できるかどうかは疑問である。クローン動物の子孫についてもこれがあてはまるかどうかはさらなる科学的研究が必要である。
現時点ではEGEはクローン動物とその子孫から食品を作ることを正当化する説得力のある論拠を見いだせていない。将来クローン動物由来食品がヨーロッパ市場に導入される場合には、以下のような条件を満たすことを薦める:
食品の安全性 食べても安全であることが前提
動物の健康と福祉 動物が飢え・渇き・栄養不良・恐怖・物理的不快にさらされないこと
トレーサビリティ 現行EU規制に則ること
世界貿易 クローン動物およびその製品の取引には適切な証拠書類が伴っていること
さらにEGEは以下のことを推奨する:
動物の福祉 クローン動物及びその子孫の長期にわたる健康と福祉の研究を行うこと
家畜の生物多様性と持続可能性 家畜用動物種の遺伝的資源保護
一般の参加 一般の議論を促進する
一般の認知 一般の認知状況に関する調査を行う
表示 EGEは技術的困難は承知しているが販売の際には対策を推奨する
知財問題
国際貿易と消費者の自由
研究
意見本文
Ethical aspects of animal cloning for food supply Opinion No 23 -
http://ec.europa.eu/european_group_ethics/activities/docs/opinion23_en.pdf
(あんまりたいしたことは書いてない。動物に苦痛を与える(そもそもどういうふうに動物が感じている苦痛を評価するかはわからない、明確なのは痛みなので痛みを感じるかどうかで判断している部分が多い)ことと生殖補助技術が進歩すればするほど「ヒトの改良」が現実的になることへの畏れが主な理由のような。そもそも動物を食べるということはどういうことなのか、みたいな議論はない。)