食品安全情報blog過去記事

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オーガニック食品−事実か虚構か?消費者の32%はより健康的であると、15%は味がよいと言う

Organic Food Fact or Fiction? -32% of consumers cite it healthier and 15% that it is full of flavour and taste
30 January 2008
http://www.fsai.ie/news/press/pr_08/pr20080130.asp
FSAI諮問協議会は、有機食品に関する現在の状況を議論する公開会合を開催した。ダブリンで開催されたこのイベントに100人以上が参加した。そこで食品安全諮問協議会は消費者の有機食品の認識に関する調査研究を発表した。
調査対象の80%は有機食品には農薬や化学物質が含まれないと理解しており、32%は有機食品の方が健康的だとし、味がよいと答えたのはわずか15%であった。さらにアイルランド人の半分以上が有機食品を買ったことがないと回答した。最大の理由は値段で、54%は有機食品が高すぎると考えていた。
有機食品推進者の間では、有機食品が環境に良くて栄養価の高い食品を作るという主張が広く信じられている。しかしながら、これまでたくさんの健康や栄養への影響に関する研究が行われたものの有機食品がヒト健康に利益があるという根拠はほとんど見つからなかった。一方有機食品の生産はコストがかかり、結果的に製品も高価になる。もし消費者が、有機食品は健康によいと思って購入しているのだとしたら、良くデザインされた研究でそれを証明する必要がある。
他に完全に有機農業を行うことはできない、消費者が生産現場から離れていき、殺したり乳を搾ったりすることが無くなっているなどの主張が発表されている。