食品安全情報blog過去記事

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栄養価調査

Nutrient levels investigated
12 May 2008
http://www.nzfsa.govt.nz/publications/media-releases/2008/2008-12-05-nutrient-levels.htm
栄養表示のばらつきは食品安全上の問題ではなく、栄養成分表示は平均的な値であると考えられる、とNZFSAのJenny Reid次長は述べた。
これは各種の製品の栄養成分表示と実際の栄養価とを比較して矛盾があったとする研究により引き起こされた懸念に反応したものである。
食品の一食あたりの栄養価には分析法や保存条件など各種の要因が影響し、消費期限内での栄養素の分解についても考慮する必要がある。NZFSAは年次モニタリング作業の一環として、栄養成分表示と添加された栄養素の分析結果の比較を行っている。過去3年間、フルーツ飲料やベビーフード、パンやシリアルなど9食品群の260検体について調査が行われた。調査したのは葉酸と鉄(2005年9月)、ビタミンA、D及びカルシウム(2006年6月)、ビタミンC、亜鉛、セレン(2007年9月)である。このような調査は食品への栄養素強化の結果についてのしっかりしたリスク評価に役立つ。調査した食品のうち約58%で表示とは違い、 15%が表示より少なく42%が表示より多かった。
Reid氏は表示は正確な含量というより平均的な値を示している。表示は製品の比較をしたい人の目安として便利であるが毎回正確な量を示しているわけではない。
多くの栄養素は安定ではなく加工や保存条件などにより濃度は変化する。時間が経つことにより減るのを見越して一部の製造業者は余分に添加している。
国際的な証拠によれば実際の含量は表示されている量の最大320%で、一部の栄養素については高すぎる場合公衆衛生上の問題となりうる。しかし多くの食品表示が実測値とは違っていたもののいずれも問題とはならない。
詳細については以下より。
http://www.nzfsa.govt.nz/science/research-projects/index.htm
葉酸と鉄
http://www.nzfsa.govt.nz/science/research-projects/iron-folate/iron-folate-report.pdf
ビタミンA、D及びカルシウム
http://www.nzfsa.govt.nz/science/research-projects/FW0637_Overages_report.pdf
ビタミンC、亜鉛、セレン
http://www.nzfsa.govt.nz/science/research-projects/FW0745_Vit_C_zinc__selenium.pdf