食品安全情報blog過去記事

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オーガニック食品にとって都合の悪い夏

A Bad Summer for Organic Food
By Joseph D. Rosen, Ph.D
October 10, 2008
http://www.acsh.org/factsfears/newsID.1190/news_detail.asp
2008年の夏はオーガニック食品企業にとって余りよろこばしいものではなかった。以下にこの夏のニュースを集めた。
6月20日、Which?(商品検査雑誌)が120人の味覚検査員による検査の結果、有機イチゴと通常イチゴは値段が2-3倍違うにも関わらず味に違いはなかったと報告した。
7月6日、英国Bristol大学の研究者らがオーガニックチキンは通常チキンより美味しくはないことを発見した。
7月21日、ACSHがオーガニックセンターの主張を否定する文書を発表した。
7月24日、ハーバードの研究者が大豆食品が精子数の少なさと関連する可能性を示す論文を発表した(オーガニック推進者はずっと農薬が悪いと主張してきた)。
7月24日、ワシントンのテレビ局WJLAがWhole Foodsのオーガニックジンジャーから基準値を超える量のアルジカルブを検出した。調査の結果この商品は中国から輸入したもので、Whole Foodsは他にもたくさん中国産のオーガニック商品を販売している。有機認証は世界最大の認証団体QAIによるものであるが、中国政府は外国人による農場の監視を認めていないため実際にはQAIは委託していただけ。
8月1日、ガーディアンがオーガニックミルクについて疑問を提示する記事を掲載した。
8月4日、Hotel Interactiveがオーガニック食品や飲料の次のトレンドはオーガニックリキュールだと報告した。(次はオーガニック煙草だろう)。
8月6日、オーガニック消費者協会が米国の30の有機認証団体のうち15がUSDAの鑑査に失格したと警告した。
8月6日、Whole Foodsの第三四半期利益が前年比31%減と発表。
8月8日、英国最大のオーガニック食品販売業者であるTescoが消費者の高価格への抵抗が強いためオーガニック食品の一部の値段を最大25%下げると発表。
8月8日、コペンハーゲン大学の研究により有機栽培と通常栽培の作物にビタミンやミネラル含量に違いはないことが報告される。
8月9日、Calgary Heraldにカナダのオーガニック推進者の主張の信頼性や説明責任に重大な疑問を投げかける記事が載った。
8月9日、マサチューセッツ健康当局がWhole Foodsで販売されていた挽肉の大腸菌汚染による7人の病気を報告。
など
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