食品安全情報blog過去記事

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世界の健康状態を示す新しい研究

New study presents state of the world's health
27 OCTOBER 2008
http://www.who.int/mediacentre/news/notes/2008/np11/en/index.html
WHOは世界の疾患負荷についての新しい評価報告書を発表した。この報告書は地域や年齢、性、収入毎の2004年の死亡や疾患や傷害について比較したものである。さらに2030年の予想も提示している。
特筆すべき知見としては以下のようなものがある
・ 世界の中で、マラリアによる子どもの死亡10人中9人が、AIDSで死亡する子ども10人中9人が、下痢や肺炎などによる子どもの死亡の半分がアフリカである。
・ 低所得国の死因トップ5は、肺炎・心疾患・下痢・HIV/AIDS・脳梗塞である。高所得国の死因トップ5は心疾患・脳梗塞・肺がん・肺炎・喘息/気管支炎である。
・ 15-60才の男性は世界中で女性より死亡リスクが高い。これは主に暴力や闘争などを含む怪我の多さと心疾患の多さによる。
・ うつが障害による損失年の主因であり、男性より女性で50%高い。低所得国でも高所得国でもアルコール依存とアルコール関連障害が障害の原因のトップ10に入っている。
報告書全文は以下より
The global burden of disease: 2004 update
http://www.who.int/healthinfo/global_burden_disease/2004_report_update/en/index.html