食品安全情報blog過去記事

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2008年11月25日の会議の議題とペーパー

COT agenda and papers: 25 November 2008
http://cot.food.gov.uk/cotmtgs/cotmeets/cot2008/cotmeet25nov2008/cotagendapapers25nov08
ピーナッツアレルギーに関する助言、金属のトータルダイエットスタディー、グルコサミンと肝毒性、エチルベンゼンの毒性について、など
2年間発がん試験で観察された腎症の解釈についての助言
Advice on Interpretation of Nephropathy Observed in a 2-year
Carcinogenicity Study
http://cot.food.gov.uk/pdfs/tox200840.pdf
現在環境庁が土壌中汚染物質のヒト健康リスク評価についての技術的ガイドラインを改訂中である。エチルベンゼンについては吸入暴露による適切な健康ガイドライン値がどれかわからない。これまで報告されている最も低濃度での影響はNTPの2年間発がん試験で見られた腎症であるが、各機関はこのデータをもとに多様な解釈と不確実性係数を採用している。NTPの試験はラットとマウスに1日6時間、週に5日103及び104週に渡ってエチルベンゼンを吸入させたもので、主な毒性影響は腎臓尿細管過形成であった。雄のラットの加齢に伴う腎症におけるアルファ2ミクログロブリン蓄積メカニズムの考慮と安全係数により、これまで様々なガイドライン値が提案されてきた。この件について検討する。