食品安全情報blog過去記事

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現在の科学的知見では食品中のPFOS と PFOAによる健康リスクはない

11.03.2009
http://www.bfr.bund.de/cm/208/gesundheitliche_risiken_durch_pfos_und_pfoa_in_lebensmitteln.pdf
2006年に魚検体のパーフルオロ化合物濃度が高いことが報告された。そこでその後パーフルオロ化合物に関する特別モニタリングが行われた。BVLがデータを集めBfRが健康影響を評価した。データは一部の食品についてのもので、全ての食品に由来する摂取量を推定できるものではない。
パーフルオロ化合物はカーペットや衣類の防汚加工など各種消費者製品に使用されている。最も代表的な者がPFOSとPFOAで、これらは環境中で安定で食品中で蓄積しうる。いずれも動物実験では肝毒性や発がん性や生殖毒性がある。
BfRの評価によれば、現在の科学的知見では、食品中のPFOSやPFOAの濃度では健康リスクはありそうにない。
データによれば消費者の主なPFOS摂取源は魚である。PFOAについては主要な摂取源は不明である。いずれも不確実性はあり代表的食品中のデータ収集を薦める。