食品安全情報blog過去記事

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ゲノミクスにより新しい稲が世界の飢餓に貢献できる

Through Genomics, New Rice Can Impact World Hunger
March 12, 2009
http://www.nationalacademies.org/headlines/20090312.html
新しい洪水耐性米系統が開発中である。
海面水位の上昇と激しい気候パターンの増加により米の収穫に影響が出ることが予想される。稲は水田で植えられてはいるが完全に浸水した場合は平均3日しかもたない。研究者は収量の低い非商用稲の洪水耐性遺伝子をより一般的な栽培稲に導入し最大17日間の浸水に耐えられる稲を作った。新しい品種はインドやバングラデシュで野外試験が行われ、収量が3-5倍になっている。
ここで用いられた技術はprecision breedingとよばれるもので、望ましい遺伝子を正確に導入するためにゲノミクスと分子生物学を使う。1998年に設立されたNPGIがこのような技術の開発に資金を提供してきた。