食品安全情報blog過去記事

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25g/Lを超える塩化ナトリウムを含む深層地下水は食品としてふさわしくない

19.05.2009
http://www.bfr.bund.de/cm/208/tiefengrundwasser_mit_natriumchloridgehalten_von_ueber_25_g_pro_liter_ist_als_lebensmittel_nicht_geeignet.pdf
ミネラルウォーターのナトリウム含量は採水した場所により相当異なり、0.5mgから3.4g/Lまである。0.2 g/L以上のナトリウムを含むミネラルウォーターは「ナトリウムを含む」という表示をしなければならない。ナトリウムが少ないという表示ができるのはナトリウム含量が0.02g/L以下の場合である。家庭で調理に使用される塩は約98%が塩化ナトリウムである。塩分の摂りすぎは高血圧のリスク因子で、高血圧は心臓や循環器系や腎疾患につながる。ドイツ栄養学会は1日の平均塩分摂取量を6gまでに制限すべきだと助言している。チーズやソーセージやパンなどの塩分を多く含む食品の他に、ミネラルウォーターも塩分摂取量に寄与する。消費者が塩分過多を避けるにはミネラルウォーターにも注意が必要である。
BfRは25g/L以上の塩化ナトリウムを含む深層地下水のミネラルウォーターとしての使用について評価し、そのような塩分の多い水は食品としてはふさわしくないと考える。