食品安全情報blog過去記事

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BBCニュースから

英国人は「がんについての助言を信用していない」
Britons 'wary over cancer advice'
Sunday, 24 May 2009
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8059223.stm
世論調査によれば、英国の人々はがんの原因や予防についての科学的主張に深い疑いを持っている
世界がん研究財団(WCRF)についての2400人を対象にしたYouGov調査によれば、半分以上が科学者の言うことはいつも変わると考えている。1/4以上が、健康のための助言はいつも変わるので、最良の方法は完全に無視することだと言う。
しかしWCRFは、野菜や果物をたくさん食べるなどの助言は10年以上変わっていないと主張している。WCRFはがんの1/3は健康的なバランスの取れた食生活と運動と健康的な体重維持で予防できると考えている。もし人々ががん予防のための助言を、科学者がいつも意見を変えると思っているために聴こうとしないのであれば心配である。
人々が科学者はころころ意見を変えると思うのは、単一の研究の結果が報道されると科学者がそれを薦めていると見なすためだろう。単一の研究結果はジグソーパズルの一片にすぎず、結論を出すには十分ではない。
調査の結果からは年齢の高い人ほどがん予防のための助言には否定的であることが示唆される。
がんリスクを減らすためには、タバコを吸わない・健康的な体重維持・飲酒量を減らす・バランスの取れた食生活・運動・日焼け防止が良いことは世界中の専門家が合意しているし、最近変わったということもなく、しっかりした根拠がある。
(メディアがいいかげんな報道を繰り返すのでまともなメッセージが伝わらないのは世界中で同じ)