食品安全情報blog過去記事

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中年期に太ることと死亡率

Behind the headlines
Middle-aged spread and mortality
Tuesday May 26 2009
http://www.nhs.uk/news/2009/05May/Pages/Middleagedspreadandmortality.aspx
「中年期に肥満又は過体重の人は老年期に弱くなるリスクがある」とBBCニュースが報道した。40代に体重が増えてその後体重が減った人は70代で死亡するリスクが最も高いというのだ。この研究にはいくつかの限界があり、40代で増加した体重を減らすことが必ずしも男性の死亡リスクを高くするわけではないことに注意する必要がある。むしろ何らかの健康問題があって体重が減った可能性がある。著者も言っているように、生涯にわたる正常な体重が最良の選択肢であり、この研究の知見を不健康な体重のままでいいと解釈してはならない。
この研究はヘルシンキビジネスマン研究と呼ばれるコホート研究データを解析したものである。1919-1934年にうまれた男性、ほとんどが会社の幹部クラスの人、についての、平均年齢47才時点でのBMIと平均年齢73才時点でのBMIを評価した。25才のBMIは思い出してもらったものである。