食品安全情報blog過去記事

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肉の摂取と死亡数

20.06.2009
http://www.bfr.bund.de/cm/208/studie_zu_fleischverzehr_und_sterblichkeit.pdf
今年3月にアメリカでの赤身肉の摂取とがんや心血管系疾患での死亡との関連についての研究が発表された。BfRはSinhaらのこの研究を評価した。
この研究は米国6つの州の50-71才の男女55万人を約10年以上調査した前向きコホートで、赤身肉と加工肉を多く食べる集団で死亡率が高かった。
BfRは前向きコホート研究と人数の多さは評価できるが肉の摂取とがんや死亡との直接的因果関係はこの研究からは言えないと考える。また食習慣の違うドイツ人にあてはまるかどうかは不明である。肉はアミノ酸や鉄やビタミンの良質な供給源であり、健康的でバランスの取れた食生活の一部として重要である。
(Sinha, R., Cross, A., Graubard, B.I., Leitzmann, M.F, Schatzkin, A., (2009). “Meat Intake and Mortality“, Arch. Intern. Med, 169, 6, 562-571)