食品安全情報blog過去記事

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化学物質の禁止は子どもを助けないだろう

Chemical Ban Will Not Help Kids (from TCSDaily.com) June 19, 2009 Gilbert Ross, M.D.
http://www.acsh.org/healthissues/newsID.1810/healthissue_detail.asp
活動家や一部の政治家たちが、子どもたちの健康に関する保護者のもっともな不安を悪用して州政府に、安全で有用な化合物ビスフェノールAを禁止するよう迫っている。
ビスフェノールAは何十年にもわたって身近に使われてきて有害性はみられていない。用途は広く、プラスチックボトル、ヘルメット、カーシート、眼鏡レンズ、医療用具などに使われている。また飲料缶の内部塗装や電子回路などにも使われている。
それで何がそれほど問題なのか?環境中に存在するホルモン作用のある物質が微量で健康上の問題を誘発すると主張されているが、この主張には矛盾が多い。多くの政府や民間研究でヒトへの有害影響は示されていない。
BPAがごく微量体内から検出されるからという理由で保護者を怖がらせてメディアの注目を集めようとするグループがいる。しかしながら、ますます精密になる分析技術のおかげで、あらゆる種類の物質が我々の血液や組織から検出可能である。CDCですら単にある物質が体内に存在するというだけでは有害であることを意味しないと言っている。
反化学物質活動家たちは定期的にこうした問題を取り上げては政府に禁止を要求する。世界中の公的科学評価では同じ結論に達している:現在使用されている消費者製品のBPAは安全である。