食品安全情報blog過去記事

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オーガニック食品について

On organic food
Gill Fine
July 30th 2009
http://www.fsascience.net/2009/07/30/on_organic_food
有機食品についてのニュースが今日の新聞の見出しになりAndrewが休暇中なため私Gill Fine(FSAの消費者の選択と健康的な食生活部門の長)がブログを書く。この分野におけるこれまでで最も包括的なレビューについてのメディア報道が氾濫した。この独立した報告書はFSAの依頼でLondon School of Hygiene and Tropical Medicineが作成したもので、以下のサイトから読める。
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2009/jul/organic
(紹介済み)
この報告書はオーガニック食品と通常食品には栄養価に大きな違いはないと結論している。
メディアの報道は人々がオーガニック食品を購入する様々な理由について強調しており、その中には農薬についてのものもある。この報告書が目的にしたのは栄養についてのみであるため、事実関係を明確にしたい。
通常の栽培法では有機栽培より多くの農薬が使用できるのは事実である。それはそれとして、有機農法でも使用できる農薬はある。英国での農薬使用は厳密に規制されていて残留農薬については輸入品でも英国産でも定期的にモニタリングされている。
つまり全ての食品の安全性については常に監視されているということだ。
私にとってこの報告書から受け取るメッセージは、健康的な食生活をするには通常栽培だろうとオーガニックだろうと関係ないということだ。このことは我々みんなにとってとても良いニュースではないか?
(高価なものは必要ないのだから喜ぶべきニュースだという意味)


関連
Soil Associationの反応
FSAのオーガニック食品についての報告書−我々の反応
FSA report on organic food - our response http://www.soilassociation.org/Whyorganic/Health/tabid/59/Default.aspx
http://www.soilassociation.org/News/NewsItem/tabid/91/smid/463/ArticleID/97/reftab/57/t/Soil-Association-response-to-the-Food-Standards-Agency-s-Organic-Review/Default.aspx
いろいろな栄養素がちょっと多いじゃないかと反論。(その程度の違いは意味がないともとの報告書では言っている)
有機食品を購入している人の80%は健康上のメリットが理由ではないとか、農薬の長期影響が不明だとか有機農法の農地の中の種の多様性が多いとか。

他にもいろいろな団体がメディアでオーガニックの方が健康にいいことは決まっている、FSAの発表は無視しろ、GM企業の陰謀、など喧しく主張している。逆に言うと当然の事実を改めて確認しただけのFSAの報告が、それだけショッキングだったようだ。いかに根拠のない宣伝をしていたかということでもある。