食品安全情報blog過去記事

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オーガニック野菜の栄養と毒性学的価値:消費者の認知対科学的根拠

British Food Journal 2009, 111(10)
The nutritional and toxicological value of organic vegetables: consumer perception versus scientific evidence
In press
http://bites.ksu.edu/news/134189/09/08/02/nutritional-and-toxicological-value-organic-vegetables-consumer-perception-vers
2006-2007年フランドル地方の成人529人を対照に消費者調査を行い文献からの科学的知見と比較した。
消費者はオーガニック野菜を汚染物質が少なく栄養価が高く、従って通常栽培の野菜より健康的で安全であると認識していた。しかしながらそのような認識を支持する十分な科学的根拠はなく、消費者の認識と科学的根拠の間にミスマッチがある。このギャップはこどものいる年齢の高い消費者でより大きい。この認識は消費頻度が高いほど強いが、性や住居地域、教育や収入レベルとは関連しなかった。さらにオーガニック野菜を購入していない人たちも平均してオーガニック野菜の方が栄養価が高くて毒性学的アドバンテージがあると考えている。