食品安全情報blog過去記事

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オーガニック食品は「良くはない」

Behind the headlines
Organic food 'is no better'
Friday July 31 2009
http://www.nhs.uk/news/2009/07July/Pages/OrganicFoodIsNoBetter.aspx
「健康によいというのがオーガニック食品に想定されている大きなセールスポイントであるが、栄養価が高いという評判には打撃」とThe Timesが報道した。
新聞によればオーガニック食品が通常栽培の食品より健康的であるという根拠はいつも薄弱で、一部のオーガニック圧力団体は、オーガニック食品の方が栄養価が高かったという一部の結果だけを示して全体的結果を無視している。新聞は、オーガニック食品は高価なので、健康に良いと信じて買っている人には、同じ値段で食べられる野菜や果物の量を減らすことで実質的には健康被害を与えていると示唆している。
この問題を解決するために、FSAが資金を提供して系統的レビューを行った。このレビューは良くできた包括的レビューである。5万以上の論文を評価して満足できる質のものは55しかなかった。ヒト健康上に直接意味があるのは11論文しかなくそのうち5つは培養細胞での実験であった。6つのヒト試験のうち4つは対象者が20人以下で統計学的検出力が低い。味や残留農薬や食品の見た目については対象としていない。
生産方法に関わらず、野菜や果物はあなたにとって良い。予算が限られている場合は冷凍や缶詰めでも良い。


関連

  • 自然が常に最良だと信じるのは間違っている

It's wrong to believe that nature is always best
Guardian
Robin McKie(Observerのサイエンスエディター)
Sunday 2 August 2009
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2009/aug/02/organics-food
ついにオーガニック食品のほうが良いという神話は打ち砕かれた。増加する人々を食べさせるというもっと重大な問題に集中すべき時であろう
オーガニックの方がカビ毒汚染は多いし収穫量が少ない。オーガニック栽培の面積を増やすことは人道上問題があるなど
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