食品安全情報blog過去記事

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GM食品への態度を探った報告書が発表された

Report exploring attitudes to GM food published
Wednesday 25 November 2009
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2009/nov/gmreport
一般の人々のGMへの態度を探った研究の知見をまとめた報告書を発表した。
要約
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/gmreportnov09suumary.pdf
研究は3段階からなる。最初に30人に詳細なインタビューを行った。次にインタビュー参加者と2回の討論会を行った。最後に6回のフォローアップ電話調査を行った。
参加者はGM食品への理解については大きく2つに分類できる。一つは自分の理解に自信を持っている人たちで、もう一つは理解しているかどうか自信がない人たちである。
GMへの態度としてはポジティブ、ネガティブ、決めかねている、意見はないの4つに分類される。
態度を決める要因としては世界観と個人的環境とが相互作用している。
GMにネガティブな人たちは食品を良いものと悪いものに二分して考える傾向があり、市販製品は悪いと考え、食品関連の騒動は食品企業への信頼を低下させ、子どもに食事を与える責任がある人によく見られる。
GM食品に中立又はポジティブな人たちでは食品選択は費用や時間などの実用主義的問題に影響され食品の安全性や規制制度に対する信頼は高い。
GMに対しポジティブかネガティブかには科学技術に対する態度が明確に関連する。科学が人間社会の進歩や生活改善に役に立つと考えている人たちはGMにポジティブで科学の価値を疑っている人たちはGMにネガティブである。
など
報告書
Exploring attitudes to GM food
Final Report
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/gmreportnov09finalreport.pdf