食品安全情報blog過去記事

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食用色素としてのリコペンの改訂暴露評価

Revised exposure assessment for lycopene as a food colour
27 January 2010
http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/scdoc/1444.htm?WT.mc_id=EFSAHL01&emt=1
天然由来及び食用色素としての使用によるリコペンの改訂暴露評価を行った。先の評価に比べて使用量は減っていた。
フランスと英国の子どもたちにおいては天然由来のリコペンは平均で131および140 microg/kg体重/日で95パーセンタイルで322および440 microg/kg体重/日であった。食品添加物としての典型的な使用というシナリオでは平均200および180 microg/kg体重/日、95パーセンタイルで411-417および520 microg/kg体重/日、強化された食品を含む暴露シナリオでは平均775および500 microg/kg体重/日、95パーセンタイルで775および770 microg/kg体重/日であった。
成人では天然由来の暴露は平均84 microg/kg体重/日、95パーセンタイル300 microg/kg体重/日、食品添加物としての典型的使用を含む場合は平均102または139 microg/kg体重/日、高暴露群で285-322 microg/kg体重/日でありADI以下である。リコペン強化食品を含む暴露シナリオでは平均201および222 microg/kg体重/日、高暴露群353および375 microg/kg体重/日になる。
コペンを強化している食品を除けば、総リコペン暴露量の50-65%は天然由来で、トマトやトマトケチャップなどが主な天然暴露源である。食用色素としての主な暴露源は着色乳製品デザート類や非アルコール飲料などが主である。
全体として天然由来と食品添加物としての使用によるリコペンの暴露量はADI以下である。強化食品を入れるとADIを超過する。