食品安全情報blog過去記事

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DNAバーコーディングによれば一部のマグロの水銀濃度が高い

Mercury is higher in some tuna species, according to DNA barcoding
21-Apr-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-04/amon-mih042010.php
Biology Lettersにオンライン発表された論文によれば、ニューヨーク、ニュージャージーコロラドの54のレストランと15のスーパーマーケットの寿司100検体について、DNAバーコーディングで種類を同定し水銀濃度を調べた。全ての種(メバチ、キハダ、クロマグロミナミマグロ、タイセイヨウクロマグロ)でカナダ・EU・米国・日本WHO基準値を超過していた。特に濃度が高かったのはクロマグロの赤身とメバチマグロ全て、そしてキハダマグロの赤身だった。これは水銀が脂肪部分ではなく筋肉部分に親和性が高いためであると考えられる。またキハダマグロは小型で暖かい海に住むためメバチマグロクロマグロより食べる量が少ないため水銀の蓄積量が少ないようだ。
アメリカ人寿司好きだなぁ。寿司プレートの写真がある)