なぜ製薬会社が精神科の薬から退却しているか
This Is Your Brain Off Drugs: Why Pharma May Be Cooling on Psychiatry Drugs
July 28, 2010
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2010/07/this-is-your-brain-off-drugs-why.html?etoc
今年初めアストラゼネカが鬱病や統合失調症といったような精神疾患の医薬品開発を中止することを発表した。他の会社(グラクソスミスクラインなど)でも予算を削減しており、次世代精神疾患薬ができないのではないかと心配されている。金曜日のScienceはこの問題を特集する。
ScienceInsiderはアストラゼネカの医薬品探索と初期開発部門のチーフである神経科学者Menelas Pangalosにインタビューを行ったのでその概要を紹介する。
アルツハイマーや痛みや認知機能のような神経学分野には投資を続ける。精神疾患の病態に関する理解が未だ未熟で適切な動物モデルもなく疾患の中身が不均質であるため臨床研究も成果が得られそうにない、といった意見。
(「患者」の数は多いけれど。割と簡単に鬱病と言えるようになったことは、困っているヒトにとって良かったのかどうか)