食品安全情報blog過去記事

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クローン動物とその子孫について更新

Update on cloned animals and their offspring
Wednesday 4 August 2010
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2010/aug/updateclonedanimals
FSAはクローン動物の子孫に由来する製品がフードチェーンに入ったという報告についての調査の情報を更新する。
健康なクローンやその子孫に由来する製品を食べることによる食品安全上のリスクがあるという根拠はないが、クローンとその子孫由来肉や製品は新規食品と見なされ市販前に認可が必要である。
FSAは米国で作られたクローンウシの8つの胚から英国で生まれた全てのウシを追跡した。4つの胚から雌ウシが、4つの胚から雄ウシが生まれ、全てホルスタイン種であった。
2番目の雄ウシParableの肉がフードチェーンに入ったことは確認できた。Parableは2007年5月に生まれて2010年5月5日に屠殺された。さらに昨日もう1頭の雄ウシDundee Paratrooperの肉が2009年にフードチェーンに入ったことが確認された。これらの肉はいずれも食べられてしまっているだろう。
また3番目の雄ウシDundee Perfectが2010年7月27日に屠殺され、その肉はフードチェーンに入るのを阻止されたことも昨日確認した。
4番目の雄ウシは約1ヶ月齢で死亡した。この動物に由来する製品はフードチェーンには入らず、死体は法に従って処分された。
雌ウシ4頭のうちDundee Paradiseは英国の酪農場で生存している。地元当局の訪問後、FSAはこのウシ由来のミルクがフードチェーンに入ったという根拠はないと伝えられた。
酪農場のウシの群れの中にいると思われる残り2等の雌ウシについて追跡しているが現時点ではこれらの動物由来のミルクがフードチェーンに入ったかどうか確認できていない。地方当局が飼育されている農場を訪問中である。
4番目の雌ウシは1ヶ月齢未満で死亡した。この動物に由来する製品はフードチェーンには入らず、死体は法に従って処分された。
FSAはさらにこの8頭の動物の子孫についても追跡している。現時点ではどんな子孫がいても若すぎてミルクを生産したり交配に使われたりはしていないだろう。FSAは農家に対してクローン動物の子孫から食品を生産するには新規食品規制による認可が必要であることを再確認する。