食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

ジャンクフードについての宣伝を鵜呑みにしない・・

Don’t swallow junk food claims...
Tuesday August 3 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/08August/Pages/Junk-food-and-allergies.aspx
Daily Telegraphが「ジャンクフードを食べる子どもたちは肥満のほかにアレルギーのリスクも高い」と報道した。このニュースはイタリアの子どもたちの腸内細菌とアフリカのブルキナファソの村に住む子どもたちの腸内細菌を比べた研究に基づく。子どもたちの細菌分布に差があり、アフリカの子どもたちは消化しにくい植物の糖やでんぷんを分解することのできる細菌を多くもつことがわかった。さらに下痢をおこす細菌2種類の量が少ないこともわかった。
研究者らは食生活の異なる人々の腸内細菌を調べることは健康な細菌の増殖にどのような食生活が寄与するかの理解に役立つと言っている。しかしながらこの研究では特定の細菌と食生活や病気とを関連づけているわけではない。さらに彼らは一般的な西洋風(イタリアン)食生活の影響を調査していてジャンクフードがアレルギーの原因だという根拠にはならない。

  • ヨーロッパとアフリカの農村の子どもたちの比較研究により腸内細菌叢形成への食事の影響が明らかになった

Impact of diet in shaping gut microbiota revealed by a comparative study in children from Europe and rural Africa
Published online before print August 2, 2010, doi: 10.1073/pnas.1005963107
http://www.pnas.org/content/early/2010/07/14/1005963107
オープンアクセス
ブルキナファソの村の子どもとヨーロッパの子どもの腸内細菌叢の比較
(違うのは当然のような。)